カブス地元メディア、いまでもダルビッシュに感謝「鈴木誠也と今永昇太の獲得も後押し…おかげで佐々木朗希も獲得候補に」
カブス地元メディアのカビースクリブは4日(日本時間5日)、「テオ・エプスタイン時代のカブス補強ベスト10」と題し、同氏が2012~20年にフロントトップの編成本部長として行ったさまざまな補強からベスト10を独自選出。2018年2月にダルビッシュ有投手と6年総額1億2600万ドル(約198億円)で結んだFA契約も選ばれた。 同メディアは、ダルビッシュが19年に229奪三振をマークし、翌20年はサイ・ヤング賞投票で2位だったと紹介。また、20年にパドレスへトレード移籍した後も、補強面などでカブスにポジティブな影響を与え続けてくれていると感謝した。 「いまでもダルビッシュはカブス時代の輝かしかった日々のことを話してくれており、それがドミノ効果を生んでいる。鈴木誠也と今永昇太が契約交渉しているときも、ダルビッシュがカブスは素晴らしかったという話をしてくれたことが契約締結の後押しになった」 「カブスがゲームチェンジャーとなり得るFAたちを引きつけることができたのはダルビッシュのおかげだ。鈴木と今永は昨季のカブスで最も結果を残した選手。しかも、現在のカブスは佐々木朗希の獲得候補として残っている数少ない球団の一つで、それも全てはダルビッシュのおかげだ」 侍ジャパンが3大会ぶり3度目の優勝を果たした23年のWBCで、ダルビッシュは佐々木に頼まれてスライダーを伝授し、劇的な改善に寄与したと報じられた。佐々木は大先輩に心酔しているとされ、ダルビッシュが現在所属するパドレスも、現時点で佐々木との面談を実現させた7~8球団の一つに入っていると伝えられている。 エプスタイン氏の現在の肩書は、レッドソックスの上級アドバイザー。02年にレッドソックスのGMに就任すると、04年は『バンビーノ(ベーブ・ルースの愛称)の呪い』を解き、球団は86年ぶりのワールドシリーズ優勝を達成。カブスへ移ると、今度は16年に『ヤギの呪い』を解き、球団を108年ぶりの世界一に導いた。そのため、両軍の本拠地ボストンとシカゴで『救世主』として崇拝されている。
中日スポーツ