「寺院跡からみた岐阜の歴史」 郷土の歴史を探る企画展 岐阜県博物館
寺院跡の発掘調査による出土品を中心に、郷土の歴史を探る企画展が9日から県博物館で始まります。 この企画展は、2018年度から2022年度にかけて行われた「県古代・中世寺院跡総合調査」の成果報告と、県内の主な寺院跡からの出土品を紹介することで、岐阜の歴史をひも解こうと開かれます。 会場には県や市町によって行われた発掘調査の出土品など約160点が展示されています。 このうち、高山市の日焼遺跡から出土した瑞花双鳥八稜鏡は10世紀後半の製作とされ、寺院を建てる際の地鎮として埋められていたものです。 また、揖斐郡池田町の高畑遺跡から出土した須恵器浄瓶は、8世紀後半から9世紀前半のもので、仏事を中心に使われました。 このほか、県指定の重要文化財で曹洞宗の開祖・道元が記した正法眼蔵の写本も期間限定で展示されます。 ※県博物館 学芸員 近藤大典さん 「岐阜県を代表する寺院跡の出土品が一堂に会しています。ぜひご来館して、ご自分の目で見て、岐阜の歴史に思いをはせてください」 この企画展は9日から来年1月13日までで、期間中は講演会や見学会といった関連イベントも開かれます。