OPEC産油量は10月に増加、リビアが生産再開-ブルームバーグ調査
(ブルームバーグ): 石油輸出国機構(OPEC)の原油生産量は先月増加したことが、ブルームバーグのまとめた調査で示された。リビアが一時的な政治危機で停止していた生産を再開したたことが寄与した。
調査によれば、OPEC産原油の供給量は10月に日量37万バレル増の2990万バレル。 リビアの産油量は日量50万バレル回復し、103万バレルとなった。一方、イラクやイラン、サウジアラビアの生産は減少した。
イラクの産油量は日量413万バレルと、9万バレルの減少。同国は、OPECと非加盟産油国で構成するOPECプラスが年初に合意した減産の順守でようやく進展を見せたが、産油量は依然として日量400万バレルの割り当てを上回っている。
OPECプラスは、原油価格を支えるために2年にわたって実施してきた供給抑制の解除開始を望んでいるが、市場環境の悪化により先送りされている。
世界最大の石油消費国である中国での需要減速や、米国やブラジル、カナダなどからの供給増を背景に原油先物は下落、7月上旬からは15%値下がりした。
原題:OPEC’s Oil Output Recovers After Libya Resolves Political Crisis(抜粋)
--取材協力:Verity Ratcliffe、Prejula Prem、Anthony Di Paola、John Deane.
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Grant Smith, Julian Lee, Bill Lehane