非課税じゃなくなる人も!旧NISA利用者が2024年中に必ず確認すべきこと
2023年までの、いわゆる「旧NISA」のうち、「一般NISA」で投資していた人は確認しておきたいことがあります。それは、2020年に買った金融商品を2024年中にどうするか。売らずにおくと“非課税じゃなくなる”ことで、後悔してしまうかもしれません。
非課税のはずの旧NISA口座の株や投資信託が“課税口座に払い出し”の可能性が……
「2020年の一般NISA枠へ投資した株や投資信託」は2024年末が非課税期間の期限です。 旧NISAでは、非課税期間が終了後も、非課税のまま保有できる「ロールオーバー」の制度がありました。残高を移行することで、非課税のまま保有ができたのです。しかし、これは過去形。2024年からNISA制度が新しくなり、旧NISAから新NISAへの「ロールオーバー」ができなくなっています。 https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/till2023/ 旧NISAの「一般NISA口座」では、非課税期間が最長5年間ありますが、ロールオーバーができなくなり、非課税期間に売らないと以下のようになります。 例: 2020年に投資した株や投資信託は、非課税期間に売却しないと2025年には課税口座へ払い出し 2021年に投資した株や投資信託は、非課税期間に売却しないと2026年には課税口座へ払い出し 2022年に投資した株や投資信託は、非課税期間に売却しないと2027年には課税口座へ払い出し 2023年に投資した株や投資信託は、非課税期間に売却しないと2028年には課税口座へ払い出し そのため、確認しておきたいことは「2つ」。 1.「旧NISA」で「一般NISA口座」を利用していたか? →「つみたて投資」の人は関係ないが、「一般NISA口座」を利用していた人は買付年を確認 2.「非課税期間の間に売却するか」、それとも「非課税期間経過後に課税口座へ払い出しするか」を選ぶ →「非課税期間経過後に課税口座へ払い出し」するなら関係ないが、「非課税期間の間に売却」するなら払い出しされる前に売却する もし、非課税期間のうちに売却したいのなら、2020年に投資した株や投資信託を“2024年中”に売る必要があります。 まずは、2020年に、一般NISA枠で買った株や投資信託があるかどうかを確かめるところから始めましょう。