「台風10号」大分県内を横断 72時間雨量が615ミリに観測史上最大 土砂災害に厳重警戒
台風10号は30日朝、最接近のピークを迎え、大分県内を横断しています。ただ、日中にかけては線状降水帯が発生する可能性があり、土砂災害に厳重な警戒が必要です。 【写真を見る】「台風10号」大分県内を横断 72時間雨量が615ミリに観測史上最大 土砂災害に厳重警戒 台風10号は、30日午前9時には国東市付近にあって、ゆっくりとした速さで北東に進んでいます。 台風は風速25メートル以上の暴風域はなくなったものの30日朝、大分県内に最接近しました。 河川の氾濫などに伴い、国東市と由布市の2つの市で警戒レベル5の緊急安全確保が出されています。命を守る最善の行動をとってください。 台風の影響で県内ではこれまでに大分市の女性(80代)と臼杵市の男性(40代)が転倒し、軽いけがをしました。 台風は県内から徐々に遠ざかり始めているとみられていて、1日午後に強風域から外れる見通しです。 これまでに観測された72時間雨量は佐伯市が615ミリ、国東市国見が417.5ミリで、いずれも観測史上最大を記録しました。 31日午前6時までに予想される24時間雨量は北部と西部で180ミリ、中部で150ミリ、南部で120ミリとなっています。 30日の日中にかけては線状降水帯が発生する可能性があり、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。土砂災害に厳重な警戒、低い土地の浸水や河川の氾濫に警戒が必要です。
大分放送