震源から離れても発生 液状化抑制のカギは地下水 金沢市が対策工法を年度内決定へ
テレビ金沢NEWS
能登半島地震では震源から遠く離れた金沢市でも液状化被害が確認されました。 再び同じ被害に遭わないために、そのカギは地下水にありました。 住田鉄平記者: 「元日の地震では、この一帯で液状化現象がみられました。今後どのような対策をとるのか。専門家が検討を進めています」
元日の地震で深刻な液状化被害が確認された金沢市の粟崎地区。 砂丘地ということもあり、周辺の道路はひび割れ、至るところで土砂が噴き出しました。 すでに応急工事は完了したものの万一、再び大きな揺れに襲われた場合、いかに液状化被害を抑えるか。
これまで金沢市では専門家を交え議論を重ねてきましたが、その中で検討されているのは… 金沢市の説明: 「地下水位を低下させることで液状化を抑制できること、傾斜した地形を利用し自然流下が可能なこと、地下水位低下工法が適する工法と考えます」
地中に大野川につながる排水溝を設置。ここに液状化の原因となる地下水を流れ込ませ、強制的に水位を低下させることで地盤の強度を向上させる工法です。
今後、地区内では実証実験とともに住民説明会が行われる予定だということです。 金沢市危機管理課・中谷 裕一郎 課長 「今回、金沢では震度5強でございました。その影響で液状化が起きたということで、最善を尽くして頑張っているところでありますのでご理解、ご協力をいただきたい」 金沢市では今年度内に液状化対策の工法を決定し、再来年度、工事に着手するとしています。