想像以上の注目度…J1町田キーマンが告白 ロングスロー、筑波大戦、首位争い「ありがたい」「選手冥利に尽きる」【インタビュー】
仙頭啓矢は連敗しない要因を「選手全員が同じベクトルでやれている」と分析
FC町田ゼルビアは、J1リーグの前半戦を牽引したチームの1つだ。昇格組でありながら、18試合を消化して首位をキープ。6月22日に本拠地・町田GIONスタジアムで行われるJ1第19節アビスパ福岡戦の結果次第では、首位ターンとなる。黒田剛監督の下、快進撃を続けるチームに関して、中盤を支えるMF仙頭啓矢に訊いた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小田智史) 【動画】町田MFのチャージをきっかけに両軍が入り乱れて乱闘寸前シーン ◇ ◇ ◇ FC町田ゼルビアは、クラブ史上初となるJ1の舞台で快進撃を続けている。第4節北海道コンサドーレ札幌戦(2-1)以降、首位に立った回数は15試合中9試合と最も多く、第18節を終えた時点で勝ち点38(12勝2分4敗)、31得点(リーグ2位タイ)、16失点(リーグ3位)の成績を残している。 開幕戦からレギュラーを任され、出場停止を除いて17試合に出場している仙頭は、「チーム自体が初のJ1で分からないことも多いなかでJ1に臨みました。でも、キャンプからやってきたことがしっかりリーグ戦でも体現できているし、チーム全員がFC町田ゼルビアのサッカーを理解してやれている結果だと思います」と語る。 今季の町田の1つの特徴は、公式戦で連敗がないこと。敗れたあとに迎えた第7節川崎フロンターレ戦(1-0)、第9節FC東京戦(2-1)、第11節柏レイソル戦、ルヴァンカップ・プレーオフラウンド第1戦セレッソ大阪戦(3-1)、第18節横浜F・マリノス戦(3-1)では、しっかりと勝利を収めている。 仙頭は「今まで連敗していないというプレッシャーはある」と明かしつつ、「そこに対して、選手全員が同じベクトルでやれているのが連敗しない要因になっていると思います。日々の練習が試合につながっていると、FC町田ゼルビアに来てから改めて実感しています」と分析する。 直近では、6月12日に行われた天皇杯2回戦で筑波大と対戦し、PK戦の末に涙を呑んだ。この試合は、ジャリアントキリングを許してしまっただけでなく、韓国人DFチャン・ミンギュが左鎖骨骨折、MF安井拓也が右脛骨骨幹部骨折、韓国代表FWナ・サンホが左足関節靭帯損傷、前距腓靭帯損傷、三角靭帯損傷、オーストラリア代表FWミッチェル・デュークは左大腿二頭筋肉離れと計4人もの長期離脱者が出て、大きく取り沙汰された。前半25分から安井に代わって途中出場した仙頭は、「プロとして勝ちたかった」と吐露する。 「結果として負けてしまったことは受け入れないといけない。勝てるチャンスはあったので、そこで差をつけないといけなかった。ただ、自分たちが『もう一度原点に戻ってやらないといけない』と思えた試合でもあった。あの悔しさを忘れずに、ここから後半戦に向けてやっていかないといけない」