「違反ごみ条例案」可決 福島市会、25年3月施行へ
適正に分別されないなどの「違反ごみ」を巡り、福島市議会は17日の12月議会最終本会議で、悪質度が高いごみの開封調査などを盛り込んだ市廃棄物処理条例の改正案を賛成多数で可決した。来年3月施行予定で、市民や事業者に排出ルールの徹底を促し、ごみの減量やリサイクルの推進を図る。 本会議の反対討論で議員からは「ごみの開封はプライバシー権に抵触する恐れがあり、氏名の公表は事件に巻き込まれる危険がある」などの意見が出た。 木幡浩市長は閉会後「不適正排出の是正だけでなく、分別の徹底やごみ減量化の推進につなげたい」と語り、「(来年)1月から行う住民説明会などで市民に周知していく」と今後の対応を説明した。 改正案では、改善勧告に従わない場合に氏名などを公表する規定を新設し、ごみの適正排出を「市民の責務」として明確化。特に悪質度が高く、外見からの情報で排出者が特定できない場合は開封調査を可能とし、排出者を特定した上で改善を求めるとしている。
福島民友新聞