管理職になった瞬間に「ダメになる人」の特徴・ワースト1
職場には「管理職になった瞬間にダメになる人」と「管理職になった瞬間に活躍する人」がいる。 この差は、一体、何だろう? 今、ビジネスパーソンから経営者まで数多くの相談を受けている“悩み「解消」のスペシャリスト”、北の達人コーポレーション社長・木下勝寿氏の自己啓発書『「悩まない人」の考え方 ── 1日1つインストールする一生悩まない最強スキル30』が話題となっている。 「ここ20年以上悩んでいない」という著者を直撃。本稿では悩みやすい年始に役立つ「悩まない人の思考法」をお届けする(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)。 ● できるレベルは「多段階」 前回の連載で、下記のような話をした。 ビジネスの世界は「できる人」と「できない人」にくっきり二分されているわけではありません。 できるレベル1~10のように多段階になっているのです。 何事も、善悪二元論ではなく、やわらかい発想で物事を見ていくと、「悩まない人」に近づいていきます。 仕事ができる・できないというのも、0か1かではなく、グラデーションになっています。 職場で「成長が止まる人」はすぐわかります。 ちょっと仕事ができたと思うと、「自分はできるヤツだ」で満足して終わってしまう人です。 自分のコミュニティだけでトップで威張っているが、他業界などいろいろな人たちとの接点がない人も危ない。 プロ野球の2軍でも、「俺は高校時代スーパースターだったから」という意識のままでは1軍には上がれず、一生2軍暮らしになる。 高校までは自分流の練習で通用しても、プロの世界に入ったらプロ流の練習に変えていかないといけません。 ビジネスの現場でも、せっかく転職したのに、意識を変えられない人がいます。 新しい職場で成果を上げ続けている人がいたら、なぜ成果が出ているのか。謙虚さと好奇心を持って素直に意識を変えられるかが大事。 過去の自分はそれなりの成果を上げられたと思っていても、決して天狗にならず、新しい会社にきたらまずはうまくいっている人に学びながら結果を出そうとする人はうまくいきます。 ● 「残念な管理職」の特徴 また、メンバーから管理職になったときに「メンバーの中のトップ」に上り詰めたという意識の人と「管理職の末端」にエントリーしたという意識の人がいます。 どちらかの意識を持つかで、結果が大きく変わります。 前者は「俺の言う通りにやればいい」となりがちで、その人自身の成長が止まり、チームもうまく機能しないケースが多い。 残念な管理職にならないためにも、「自分は管理職の末端」という意識を持ち、謙虚に上司や部下の話に傾聴することが大切なのです。 (本稿は『「悩まない人」の考え方──1日1つインストールする一生悩まない最強スキル30』の著者による書き下ろし記事です。)
木下勝寿