【Bリーグファイナル】最後までDF強度が落ちなかった広島ドラゴンフライズが琉球を50点に封じ初のリーグ優勝、下剋上を達成
最後まで主導権を渡さない完勝
Bリーグファイナル、1勝1敗で迎えた琉球ゴールデンキングスvs広島ドラゴンフライズの第3戦。 琉球は岸本隆一、小野寺祥太、今村佳太、アレン・ダーラム、ジャック・クーリーの5人、広島は中村拓人、山崎稜、ケリー・ブラックシアー・ジュニア、ドウェイン・エバンス、河田チリジがそれぞれ先発を務めた。ともに3ポイントシュートに当たりが来ずロースコアな立ち上がりとなったが、アウトサイドを警戒する琉球に対して中村がミドルシュートを沈め、フリーの3ポイントシュートも確実に決めて7得点を挙げてオフェンスを牽引。3ポイントが7本中1本の成功に留まった琉球に対して、9本中3本を決めた広島が17-12と先行した。 そして、第2クォーターに入ると広島の勢いがさらに増す。上澤俊喜が一瞬の隙を突いて長距離砲を射抜くと、ブラックシアー・ジュニアもタフな3ポイントを沈め、ニック・メイヨも続いた。こうして、3本連続で3ポイントシュート成功の広島が開始2分でリードを2桁に乗せた。その後、ヴィック・ローに個人で打開され、ターンオーバーから速攻に繋げられるなど点差を縮められたが、インサイドの攻防で優位に立ち35-29で前半を終えた。 後半に入ると、今村に連続得点を許すなど広島は何度も1ポゼッション差に迫られたが、集中力を切らさずに逆転を許さない。開始約2分で河田が個人4つ目のファウルをコールされたが、アイザイア・マーフィーがタフなディフェンスとリバウンドでその穴を埋める。そして残り4分半、徹底マークを受けていた山崎がノーマークでコーナースリーを沈めると、ここから連続でターンオーバーを奪取し、エバンスがそれを得点に繋げた。残り27秒に河田がファウルアウトとなったが、7-0のランで主導権を握った広島が46-40とリードして最終クォーターを迎えた。 山崎のキックアウトからメイヨが3ポイントシュートを射抜き、先制した広島のペースが続く。一方の琉球はトラベリングにオフェンスファウル、パスカットを許すなど、ターンオーバーが続いて反撃のきっかけがつかめない。三谷桂司朗がノーマークでのゴール下を決め、オフィシャルタイムアウト明けには中村がタフな3ポイントシュートをねじ込み、広島は再度リードを2桁に乗せた。その後もディフェンスの強度が落ちず、攻めてはエバンスが個人で打開し続けた広島が65-50で勝利し、初のリーグ優勝を達成した。
バスケット・カウント編集部