コレ、知ってた?フロントガラスに“隠れ◯◯◯―的”な絵が描かれているクルマって?
最近のクルマのフロントガラス(など)をよく見ると、周囲が黒い塗装で縁取られていることがわかる。 【詳しく画像を見る】見つけられる? これは“黒セラ(黒セラミック)”といい、ガラスをボディに取り付ける際に用いる接着剤を、紫外線による劣化から守るのが主な目的。 ほかにルームミラー周囲に幅広く塗装することでサンバイザーではカバーしきれない隙間を埋める役割を持たせたり、ADAS関連のカメラの取り付け部分を覆って車外からの見栄えをよくしたり…そんな使われ方もしている。 ところでそんな黒セラを機能的な役割以外にも使っている例がある。
それがジープの“隠しキャラ(クター)”だ。 写真はその最新の例で、ジープ初のバッテリーEVとして登場したアベンジャーのフロントガラス、向かって右下の隅にちょこんワンポイント的に描かれているもの。 絵柄は天体望遠鏡で空を眺めている少年になっている。こうして見るとバンクシー風にも思えなくもないが、ファミリー向けのSUVということで選ばれた題材なのだろう。 ともすれば見逃しても不思議じゃないが、「あれ、こんなところに何?」と発見すると、気持ちがホッコリとさせられる。 実はジープのこうした隠しキャラはこれが初めてではなく、どのモデルだったか忘れてしまったが、以前にもジープのサイドシルエットを描いた例などがあった。 ジープの開発エンジニアの遊びゴコロが伝わってくる何とも楽しげな仕掛けだ。
<文・写真/島﨑七生人>