突如始まった国産SNS「mixi2」はXからの避難先となりえるか…ITライターが1週間使って感じた将来性
■タイムラインは平和だが…、120万ユーザーはまだ「様子見」 ここまでmixi2の基本的な機能を紹介してきた。他のSNSと比べ、必要な機能が最初からひと通り揃っており、細かな不満点もどんどんアップデートで解消されていっているのが好印象。オープン直後から約1週間使ってみたが、紹介制かつ18禁ということもあってか参加者の質も高く、牧歌的で過ごしやすいと感じることが多かった。 Xで苦痛に感じる過剰で押しつけがましい広告もなく、外部サイトに誘導するアフィリエイトやインプレゾンビが会話に割り込んでくることもない。まだサービスが始まったばかりで、悪意あるユーザーの“狩り場”になっていないというのが正確なところなのだろうが、現状、規約違反投稿への対応も早い。アダルト表現についても「性描写」表現が明確に禁止されており、そういったポストが苦手だという人にはかなり魅力的な選択肢となりそうだ(実はアダルト描写に関してはXが最もゆるいSNSと言われている)。 ■今後は「ちいかわ」ナガノ氏の移籍がカギか? 現状、mixi2は目指している「楽しい、優しい、ほっこりとした場」へと順調に育っていっているように感じる。少なくとも、ギスギスした雰囲気は一切感じられなかった。友人を積極的に招待して、仲間内のコミュニケーションの場として育てていけば、かつてのmixiのような空間を再現できるかもしれない。 反面、120万ユーザーのほとんどがまだ「様子見」で、積極的にポストしているユーザーの数は、Xなどと比べるべくもない。アクティブにコミュニケーション、情報収集したいという人にはまだまだ物足りなさがある。企業アカウント、有名人アカウントの獲得なども含め、これからの1年でどこまでサービスを盛り上げられるかで大きく明暗が分かれることになるだろう。なお、Xでは半ば冗談交じりながら、「ちいかわのナガノ氏(365万フォロワー)が移籍したSNSが次の本命SNSになる」などと言われているが、記事執筆時点でナガノ氏がmixi2にアカウントを作ったという情報は、ない。