突如始まった国産SNS「mixi2」はXからの避難先となりえるか…ITライターが1週間使って感じた将来性
■仲間を募るコミュニティ機能は「X」より明らかに活発 また、X同様「コミュニティ」機能も搭載されており、趣味や地域情報などで仲間を探し繫がることができる。掲示板ライクだったmixiの同名機能とは異なり、コミュニティでのやり取りはタイムライン形式で行われるため、込み入ったやり取りには不向きな面もあるのだが、あまり活用がされていないXのコミュニティ機能と比べて明らかに活発だ。すでに多くのコミュニティが立ち上げられており、特に職業や地域情報コミュニティが盛り上がっているのは極めてmixi的と言えるだろう。 かつてmixiを愛用し日記などを書いていた中高年のユーザーが集う「インターネット老人会」もいくつか立ち上がっている。 なお、コミュニティでは「イベント」の作成も可能。コミュニティ内で参加メンバーを募って特定の話題で盛り上がったり、mixi時代に大流行したオフ会への参加を募ったりといった使い方ができそうだ。
■エモテキ&リアクションで楽しむ「やさしい」コミュニケーション 肝心のポスト機能についても後発ならではの工夫が施されている。とりわけユニークなのが、mixi2独自のエモテキ(エモーションテキストの略?)とリアクション機能。エモテキはポストするテキストの文字を大きくしたり、動きを付けたりするというもの。目立たせたい時に便利な機能だが、あまりやりすぎると嫌われるかもしれない。 対するリアクションはポストに対してさまざまな絵文字で返答できるというもの。いわゆる「いいね!」と比べて、より心情に沿った返答ができるようになった。すでに多くのSNSやSlackなどのビジネスツールで実装済みの機能だが、国産SNSということで、「おつかれ」「どんまい」などの日本語リアクションが充実しており、使いやすそうだ。 なお、mixi2でタイムラインやコミュニティに投稿できる文字数はXの140文字に対して、mixi2は149.3文字。なぜ150文字ではないのか、端数の0.3文字にどういう意味があるのかちょっと考えてしまったのだが、逆から読むと3.941、つまりミクシィという遊び心のようだ。 また、誰かのコメントに返信する際、フォームに「やさしいことばで返信しよう」と表示されるのも特徴的。なんら強制力のないメッセージではあるものの、こういうところからもmixi2がどんなサービスを志向しているのかが伝わってくる。