短時間の大量飲酒に注意 年末年始、厚労省呼びかけ
忘新年会の多い年末年始に合わせ、厚生労働省が、短時間に大量の酒を飲む「ビンジドリンキング」を控えるよう注意喚起している。今冬は新型コロナウイルス感染対策の緩和で酒席が増加傾向。大量飲酒は急性アルコール中毒の危険性を高め、命に関わるケースもある。同省は「飲む場合は、料理や会話を楽しみながらゆっくり、を心がけて」と呼びかけている。 「ビンジ」は英語の「binge」で、度を越して何かをすることの意味。厚労省によると「一度に純アルコール量60グラム以上」の飲み方がビンジドリンキングに該当する。60グラムの目安は、ビール中瓶3本、日本酒は3合、ウイスキーならダブル3杯だ。 厚労省は、日本人の4割は遺伝的にアルコールが弱いか飲めない体質だとし、啓発ポスターで、一気飲みや飲酒を強要するアルコールハラスメントは危険だと強調。一度にたくさん飲むと転落事故や交通事故のほか、けんかなどを起こすリスクが高まるとしている。