源氏物語の和歌を書に 伊勢で「祥裕会」作品展 三重
【伊勢】三重県伊勢市宇治今在家町の茶房山中で、「源氏物語 書作品展」が開かれている。同市の書道家で書道教室「祥裕会」を主宰する飯田祥光さんと生徒らが、源氏物語の和歌を仮名作品として表現した約20点が展示されている。来年1月31日まで。 飯田さんは、書の継承を目的に後進の指導に力を入れるほか、書作品やロゴデザイン、似顔絵などを制作し、テレビドラマの手元吹き替えを担当するなど活躍を続けている。 同展は、放送中のNHK大河ドラマで源氏物語の作者・紫式部の生涯を描いた「光る君へ」にちなんで開催。飯田さんと書道教室の小2―大人までの生徒、市内のショッピングセンターで開いた仮名講座の受講生計32人が参加した。 生徒や受講生は、和歌にちなんだ絵や写真を添えて仕上げた書作品、扇形の料紙に書き上げた和歌などを展示。仮名講座に参加していた空手講師の故中北伸三さんの遺作も並ぶ。
飯田さんが外国人に書の魅力を知ってもらおうと、源氏物語の和歌を英訳し仮名でしたためた作品や、紙人形の紫式部が手紙を書く様子を表現した立体作品も目を引く。 飯田さんは「国内だけでなく、海外にも日本文化の仮名書道を広めていきたい」と話した。 12月は木、金曜と24、25日、1月は10、17、24日が休み。1月は作品を入れ替えて約20点を展示する。