黒部山岳会、烏帽子山の魅力広めたい 「登る日」を毎月企画、草花の紹介板も設置
黒部市内外の登山愛好家でつくる黒部山岳会(川上昌樹会長)は2024年度、地元の烏帽子(えぼし)山(1274メートル)の魅力を広める活動を始めた。毎月第4土曜を「烏帽子山に登る日」と定め、会員以外の愛好家や初心者と共に山行を楽しんでいる。多彩な草花に親しんでもらおうと、花や樹木の紹介板も設置した。 黒部山岳会は約50人が所属。月2回程度、県内外で登山をしている。約30年にわたって烏帽子山の登山道整備を担い、2022年に県美化推進県民会議の表彰を受けた。 烏帽子山は僧ケ岳の北に位置し、富山の百山に選ばれている。同会によると、低山だが、春から秋にかけてさまざまな草花が見られ、新緑や紅葉の眺めも美しい。同会は魅力を広め、初心者や高齢者も登山を楽しめる機会にしようと、4月から「烏帽子山に登る日」の山行を始めた。 参加者は午前8時に嘉例沢森林公園駐車場に集合し、会員と一緒に約3時間かけて登頂する。途中の大岩展望台で戻る短いコースもある。8月24日の登山は20人弱が楽しんだ。 この他、登山道で見られる野草や樹木の名前や開花時期を記した紹介板を作り、約40枚を取り付けた。今後はベンチの設置なども検討している。川上会長は「たくさんの種類の花が見られる良い山が近くにあることを、幅広く伝えていきたい」と話している。 今月は28日に烏帽子山に登る。