夏の新定番「羊羹型のあんみつ」パッケージは懐かしくおしゃれな長崎五郎さんイラスト!逸品お取り寄せレポ
「これ試したい!」と、編集部員が惹かれたアイテムを実際にお取り寄せ。“試してよかった一品”をお伝えします。
福岡にある「ひつじや」の「フルーツポンチ」を以前、いただいたことがあります。その名の通り、彩り鮮やかなフルーツをシロップにつけたあの懐かしいデザートを寒天でくるみ、透明感のある羊羹に仕上げたものです。ネーミングから思い浮かぶイメージそのままに、和菓子をスタイリッシュに、楽しく進化させているのに驚きました。 和洋菓子に詳しいスイーツなかのさんも「杏仁やレモンソーダシロップなど、フルーツポンチを忠実に表現してユニーク。隅々までぎっしりとフルーツが詰まっていて、そのきらびやかさには、大人から子どもまでうっとり」と絶賛していました。
「フルーツポンチ」を越える「あんみつ」とは?
この「あんみつ」も同様に、あんみつをほどよいサイズの羊羹に変換したもの。「フルーツポンチ」と非常によく似たアプローチから生まれたスイーツですが、一方は洋菓子、こちらは和菓子。食感がまた異なります。
もともと、あんみつとは、シロップのなかに寒天やフルーツ浮かぶところにこし餡をのせていますが、この「あんみつ」は寒天でフルーツとこし餡を固めたもの。また、ゼラチンではなく寒天で固めているため、ゼリーや水羊羹のふるふるというより、羊羹のようなぶるんぶるんとした食感です。菓子切りで切ろうとすると、そのしっかりとした感触が伝わってきます。
底にはねっちりとしたこし餡の練り切りが敷き詰められていて、その上の寒天のなかにはパイナップル、オレンジ、あんず、さくらんぼといったフルーツ、塩豆が浮かんでいます。これだけで十分、夏の和菓子らしい風味と味わいを楽しめるのですが、ここに黒蜜をかけて味変をさせてもよし。
手土産にもいいなと思うのは、そのパッケージ。『BRUTUS』『POPEYE』などのファッション誌で活躍するイラストレーター長崎五郎さんが、楽しくにぎやかな「ひつじや」の菓子の世界観を伝えてくれます。 【ひつじや】あんみつ ¥2,800(税込・送料別) 撮影・文=平田剛三(婦人画報編集部)