仕事もプライベートもうまくいかない原因は「思考のクセ」かも? 思考のクセ3個とその対処法
仕事やプライベートで、物事がうまく運ばない時、あるいはこれまでと似たようなことでうまくいかないことが起きるという経験をしたことはありませんか? そのうまくいかなさは、もしかしたら自分の中にある思考のクセによるものかも。私たちの中に起きやすい思考のクセの種類と、その対処法について、心の専門家が解説します。 【写真】マイナス思考を克服する「8つの方法」
思考のクセがもたらす影響とは?
人は誰でも物事の捉え方や考え方にクセを持っており、そのクセによって気分や行動が影響を受けると言われています。 例えば、『仕事でミスをしてしまった』という出来事を目の前にした時に、すぐに切り替えられる人もいれば、『こんな失敗をして、自分はもう終わりだ……』と落ち込む人もいますよね。後者のように、気持ちの落ち込み具合が長引いたり、行動にネガティブな影響を及ぼすような思考のクセを、心理学の世界では【認知の歪み】と呼びます。 認知の歪みは、完璧主義やネガティブな感情を引き起こしやすく、人間関係がスムーズにいかない、仕事の生産性が低下する、何事にも意欲が湧かないといった日常生活に支障をきたすことも。また、そういったストレスが長引くと、うつ病などの精神疾患を招く可能性もあるため、放置せずに早めに対処することをオススメします。
ネガティブな感情や行動を引き起こしやすい、思考のクセ3個とは?
思考のクセへの対処をしていく中で、まず最初に取り組みたいのが『自分の中にある思考のクセの存在に気づくこと』です。思考のクセは一つだけでなく、複数の種類があると言われます。そこで、完璧主義やネガティブな感情を引き起こしやすいと言われる思考のクセをご紹介。あなたの中にどの思考のクセが隠れているか、チェックしてみてくださいね。 (1)0か100か思考・白黒思考 ・物事を良い悪いなどの二極化にして考えることが多い。 ・『1回でも負けたら全ておしまい』『失敗したら何もかも意味がない』という二者択一の思考がパターン化している。 ・ミスを犯すことが許せなかったり、小さな失敗で大きな挫折を感じてしまう。 ・自分だけでなく他者にも同様に厳しい対応を取りがちである。 (2)心のフィルター ・ネガティブな色眼鏡をかけて世界の全てを見る傾向にある。 ・ポジティブな側面を捉えることが難しい。 (3)すべき思考 ・自分や相手の行動に対して『~すべき』と考える傾向がある。 ・『~すべき』と思って、自分を必要以上に追い詰めてしまう。 ・自分の価値基準を他人にも押し付けてしまい関係を悪化させがちである。