アバルト最強クロスオーバー 新型600e初公開 「スコーピオニッシマ」は240馬力
アバルトから電動クロスオーバー登場
イタリアの自動車ブランドであるアバルトは、これまでで最もパワフルな市販車として新型「600e」を欧州で公開した。 【写真】すべてが新世代! イタリア生まれの小型電動クロスオーバー【フィアット600eを写真で見る】 (33枚) 新型フィアット600eをベースとする高性能モデルで、アバルトにとって2番目のEVとなる。まずは発売記念として特別仕様車「スコーピオニッシマ」が1949台限定で生産される予定だ。 大型のリアウイング、大径スポーツホイール、専用バンパーが採用され、アグレッシブなスタイルに仕上がっている。 最高出力240psの電気モーターをフロントに搭載し、アバルトの親会社ステランティスのe-CMP2プラットフォームをベースとした最強のモデルとなる。このプラットフォームは、ジープ・アベンジャー、プジョーe-2008、シトロエンe-C4などと共有されているが、いずれも高性能モデルの設定はない。 仕様詳細については後日改めて発表される予定だが、リミテッド・スリップ・ディファレンシャルとパフォーマンス・タイヤが装着されているようだ。 このタイヤはフォーミュラEのサプライヤーであるハンコックと共同開発されたもので、「航続距離の延長」と同時に「グリップを最大化し、あらゆるコンディションで優れたレーシング・ダイナミクスを実現する」という。 バッテリーは、フィアットと同じ51kWh(使用可能容量)を使用する可能性が高いが、パワーを優先しているため航続距離は400kmから300km近くまで短縮される見込みだ。
フェリックス・ペイジ(執筆) 林汰久也(翻訳)