「ペロブスカイト太陽電池」専用塗工設備、受注開始へ…ヒラノテクシードが生かすノウハウ
ヒラノテクシードはペロブスカイト型太陽電池専用塗工設備の受注を2025年1月に始める。ペロブスカイト型太陽電池は軽薄、柔軟で、さまざまな形状で建物や自動車、衣類などに取り付けて使える。大量生産による低コスト化も見込めて、需要増が期待されている。塗布や印刷で量産できるためヒラノテクシードは専用の塗工設備を開発し、基本特許を出願済み。26年5月に1号機の納入を目指す。 ヒラノテクシードは電池やフィルムなどの塗工設備のノウハウを生かして需要を取り込む。25年1月に塗工設備の詳細仕様を発表して受注を始め、26年1月の展示会で実機を展示する予定。 ペロブスカイト型太陽電池は鉛やヨウ素、有機化合物などによる灰チタン石の結晶構造を用いる。 シリコン型太陽電池に比べ厚さ約100分の1以下、重さ約25分の1以下で、変換効率も高まっている。材料費は約20分の1、製造コストは5分の1―3分の1程度に抑えられるとされる。