トランプ氏「口止め料」裁判、量刑言い渡しを9月18日に延期
(ブルームバーグ): トランプ前米大統領が不倫口止め料を不正に処理した罪で有罪評決を受けたニューヨーク州の刑事裁判は、量刑言い渡しが9月18日に2カ月延期されることが2日決まった。
トランプ氏は大統領の免責特権を一部認めた連邦最高裁の判断を受けて、ニューヨーク州の裁判についても有罪評決を破棄すべきだと主張。量刑言い渡しを延期するよう求めていた。裁判を担当するマーチャン判事は最高裁判断による影響を精査するため、量刑の言い渡しを延期。書簡で「必要であれば」量刑を言い渡すと述べ、陪審員の有罪評決を覆す可能性を示唆した。
最高裁の判断は2020年大統領選の結果を覆そうとしたとしてトランプ氏が起訴された事件を巡るものだが、口止め料を巡るニューヨーク州裁判の証拠や証言の一部も対象になるとトランプ氏の弁護団は主張している。
検察側はこれに先立ち、マーチャン判事に宛てた書簡で、量刑言い渡しの延期には反対しないと述べていた。マンハッタン地区のアルビン・ブラッグ検事は、トランプ氏が主張する有罪評決の無効化は「論拠を欠いている」としている。
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原題:Trump New York Sentencing Put Off to Sept. 18 Over Immunity (1)(抜粋)
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Patricia Hurtado