70代の父がタンス預金「3000万円」を貯めていたことが発覚!税務署の調査対象になるでしょうか?
税金の無申告により課される税金
タンス預金による税金の申告忘れがあった場合は、気づいた時点ですぐに所轄税務署へ修正申告をしましょう。申告が遅れるほど加算税や延滞税の金額が増額します。もし納付できない場合は隠すのではなく、税務署へ相談が必要です。 加算税は無申告期間や隠ぺい行為といった悪質な所得隠しであるかなどによって、課される種類が変わります。財務省によると、加算税の種類と概要は以下の通りです。 ・過少申告加算税:期限内申告で税額の修正や更正をした ・無申告加算税:期限後申告や決定をした、もしくは期限後申告や決定について修正申告や更正をした ・不納付加算税:源泉徴収などによる国税について、法定納期限後に納付や納税の告知があった ・重加算税:税金の仮装隠ぺい行為があった 特に、重加算税は意図的に得た収入を隠した場合などに適用され、ほかの加算税に代わる形で計算されます。もしタンス預金が意図的でなかった場合でも、気づいた時点で申告をしなければ意図的に隠したとみなされるリスクもあるので、必ず申告しましょう。 また、重加算税以外の加算税は、正当な理由があれば適用されないケースがあります。正当な理由があって申告できていなかったときは、なぜできなかったかを伝えて加算税が免除されないか確認しておきましょう。
タンス預金に申告していないお金があれば税務署に指摘される可能性も
タンス預金をしていることが原因で税務署に調査はされませんが、申告しなければいけない税金を申告せずにタンス預金をしていると指摘を受ける可能性があります。タンス預金をしているときは、所得税や贈与税、相続税の申告漏れがないかを確認しておきましょう。 もし税金の申告忘れがあると、延滞税に加えて税金の納付が遅れた期間や、意図的に隠ぺいしていたかなどによって加算税が課される場合があります。申告が遅れるほど追加で支払う税金も増えるので、無申告のタンス預金が見つかった時点ですぐに税金の修正申告をしましょう。 出典 国税庁 タックスアンサー(よくある税の質問) No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人 国税庁 タックスアンサー(よくある税の質問) No.1199 基礎控除 国税庁 タックスアンサー(よくある税の質問) No.4402 贈与税がかかる場合 国税庁 パンフレット「暮らしの税情報」(令和5年度版) 財産を相続したとき 財務省 納税環境整備に関する基本的な資料 加算税の概要 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部