巨人・山崎伊織、阿部監督は「若い野手が見習わないといけないと思わせてくれるヒットだった」会心の打席も称賛
◇25日 DeNA2―3巨人(ハードオフ新潟) ”地方の鬼”が二刀流の大暴れだ。巨人・山崎伊織投手が先発して8イニングを2安打1失点で6勝目(1敗)をマーク。チームを2位タイに浮上させた。バットでも7回に勝ち越しの適時二塁打を放ち、地方球場では今季4戦4勝となった。 ハードオフ新潟では2年目の2022年、この日と同じDeNA戦に先発したが、6イニング3失点でプロ初黒星を喫した。このときは初回に3点を奪われ、自ら試合の流れを悪くしてしまった。 だからこそ、2年ぶりの登板だった今回は「入りから全力で行こう」と初回からエンジンを全開にした。先頭の関根をフォークで投ゴロに打ち取ると、8試合連続安打中の度会からは147キロ直球で空振り三振を奪取。オースティンは152キロ直球で右飛に仕留めた。これで波に乗ると、失点した5回以外は相手打線に安打を許さず、安定感抜群の投球を展開した。 打っても同点で迎えた7回1死二塁で、DeNAの2番手・中川虎が真ん中低めに投じたフォークを鋭く捉えて右中間を破る勝ち越し打。阿部監督が「何とかしてやろうみたいな表情とか、若い野手が見習わないといけないと思わせてくれるヒットだった」と称賛する会心の打席となった。 山崎伊はヒーローインタビューで「火曜日に負けたら嫌な気持ちになるから、いい週の入りにできた」と笑顔。貯金1のチームは、越後の地から上昇気流に乗っていく。
中日スポーツ