【バレー】甲斐優斗「メダルという目標に向かって戦ってきます」 専修大学 パリオリンピック日本代表壮行会
バレーボール男子日本代表のパリ五輪出場内定選手の中で唯一大学生から選出された甲斐優斗選手が在学中の専修大学へー。 専修大学は4日、同大学からパリ五輪に出場する男子バレーボールの甲斐優斗選手(経営学部経営学科3年)と男子ボクシング・フェザー級の原田周大選手(法学部法律学科4年)の壮行会を開催した。
まず、両選手が登壇し、それぞれの紹介のあと、佐々木重人学長、青木章通経営学部長なども登壇して激励の言葉を贈った。佐々木学長は甲斐選手に向けて、次のように話した。「チーム最年少の20歳ということで、優秀な代表選手たちの熾烈な競争に勝ってオリンピック代表になったというのは期待の大きさを感じました。最年少の選手が果たす役割というのは、ムードメーカーなどと同時に、2024年の次の4年後を見据えていると思います。 アウトサイドヒッターというポジションは攻撃の要だと思います。同じポジションの石川祐希選手や髙橋藍選手の姿を見て、ぜひそのオリンピックの雰囲気を下の世代の選手に伝えられるように。4年後にそういう役割を担っていることも忘れずに活躍してほしい。甲斐選手のいいところは、すごく笑顔が印象的なところです。その笑顔を表彰台でまた見せてほしい。楽しみにしております」 甲斐選手が所属する経営学部の青木部長は、「学生としてオリンピックに出場できる良さは楽しめるということかなと思います。夏休みにパリ五輪があって、この夏休みがすごく楽しかったなと10年後も20年後も思えるような経験をしてほしいなと。本学の学生たちもみんな楽しみにしていると思います」と話した。 石崎徹体育部長は「甲斐選手が1年生の時、体育の授業を担当し、身長の高さを実感しました。この身長を生かして活躍してください」と激励した。
この後、両選手に記念品や国旗に書かれた学生たちからの寄せ書きが贈られ、バレーボール部、ボクシング部の監督から、それぞれの選手に花束を贈呈。両選手からは決意表明の言葉があった。 「僕が金メダルを持ち帰った時は学内でつけて歩くので、皆さんぜひ僕に声をかけてください。一緒に写真でも撮りましょう」と笑いを誘った原田選手とは対照的に、甲斐選手は「パリオリンピックではメダルという目標に向かってチーム一丸となって戦ってきますので、応援よろしくお願いします」と少しはにかみながらの短いコメントではあったが、メダル獲得への強い思いが感じられた。 同大学卒業生でフェンシング女子フルーレの代表となっている菊池小巻選手からはビデオメッセージも。実は当初、甲斐選手もスケジュールの都合でビデオメッセージのみの予定だったが、急遽叶った登壇であった。最後に大学応援団からのエールがあり、壮行会は閉会。VNLで銀メダルを獲得したポーランドから今週帰国したばかりの多忙な中、束の間ではあったが、大学に姿を見せ、恩師や学生たちから直接の激励を受けることができたことは甲斐選手にとってパリ五輪に向けての大きな力になったに違いない。
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