JFE商事がオフサイトPPAを導入。JFEエンジ系新電力から、環境価値を水島鋼板工業とMMPへ20年間供給
JFE商事は17日、JFEエンジニアリングの新電力子会社アーバンエナジー(社長・小林厚氏)とオフサイトPPAの導入契約を結んだと発表した。J商グループのCO2排出削減につなげる狙いで、環境価値の「非FIT非化石証書」が岡山県倉敷市のコイルセンター、水島鋼板工業とブランキング加工の水島メタルプロダクツ(MMP)へ20年間供給される。 オフサイトPPAは需要家の敷地外で作られた太陽光発電を活用し、電力は卸売市場で売電する一方、得られた環境価値を特定の需要家に長期間供給する契約。アーバンエナジーは広島県福山市と尾道市の計3カ所で0・9メガワット分の太陽光パネルを新設し来年2月に稼働させる予定で、これによる年間500トン程度のCO2削減効果が水鋼とMMPへ「非化石証書」として安定的に供給される。 オフサイトPPAは鉄鋼メーカーで導入が広がっているが、主な鉄鋼流通ではJ商が初とみられる。J商は2030年度に19年度比で国内でのCO2排出量35%削減を目標としており、さまざまな施策を通じてCO2排出削減に取り組み、顧客から求められるスコープ3対応にも備える。