デビュー半年で“重み”のある初戴冠! ノア初代女子王座に就いた新人レスラーは丸藤正道からの期待に応えられるか?
マリーゴールドは今年5月に旗揚げしたばかりの新女子プロレス団体だ。天麗皇希は、そのマリーゴールドの旗揚げ戦で正式にプロレスデビューした新人。 【動画】皇希、キャリア初戴冠の瞬間! そんな、新団体の新人がプロレスの歴史に名前を刻んだ。日本を代表するプロレス団体の一つ、ノアのタイトルを獲得したのだ。 ノアは近年、女子の試合を組むようになり、GHC女子王座を新たに制定。11月11日の『MANDAY MAGIC』で初代王座決定戦として時間差入場バトルロイヤルが行なわれた。レジェンド・長与千種も登場する中で皇希が最後まで生き残り、初代チャンピオンに。デビュー半年、キャリア初戴冠となる。 「いろんな人に“おめでとう”と言ってもらえて、実感が湧いてきました。いい意味で周りにプレッシャーをかけられている感じです。団体の歴史もそうですし初代チャンピオンですし。ベルトの重みを教えられているというか。“しっかりやれよ”と言われているんだと思います」 皇希はもともと、演劇など芸能界の人間が集まるアクトレスガールズの出身。この団体ではプロレスをアクションシーンに使う演劇や、プロレスの試合を模したエンターテインメント・パフォーマンスを行なっている。それゆえ、マリーゴールドでの試合が正式なプロレスデビューとなるわけだ。プロレスに関する知識も、決して多くはない。 それでも知っているのが、ノア創設者である三沢光晴の存在だ。皇希が巻いたのは女子とはいえGHCのベルト。三沢や丸藤正道が争ってきたGHC、その歴史の中に皇希も加わったことになる。その重みは相当なものだろう。 「丸藤選手から試合後にSNSで言葉をかけていただいたのも励みになりました。これからチャンピオンとしての闘いを“見てるからな”ということだと思います」 170cmの長身から繰り出す顔面蹴りや旋回式ボディプレス「アメジスト・バタフライ」など華のある試合ぶりが魅力。そのポテンシャルはマリーゴールドのロッシー小川代表も高く評価している。GHC戴冠によって、そこに精神的な“芯”が一本通ったという感じだ。