青柳はパワーピッチャー「もっと大胆な投球を」金村義明氏
◆JERAセ・リーグ DeNA3―4阪神(10日・甲子園) 阪神はリードした直後に2度も追いつかれる苦しい展開のなか、9回にノイジーの決勝打で勝利を収め、連敗を2で止めた。スポーツ報知評論家の金村義明氏は、接戦の要因となった先発・青柳に厳しく注文。威力ある直球に自信を持ち、より大胆な投球を披露するよう求めた。 阪神・青柳はもっと大胆さが欲しい。3回以降は立ち直ったが、初回はストライクゾーンの四隅を狙い過ぎて四死球を連発し、5回までに111球を要した。6回に連打されるまで、まともな当たりは2回の東の中前打だけ。審判の判定に不服そうな表情も見せていたが、本来は直球でファウルを打たせられるパワーピッチャーだ。もっと直球に自信を持って、ゾーンの真ん中を狙った球が適度にちらばる、そんな投球を初回から見せてほしい。 勝利は采配の差と言ってもいい。DeNAは同点に追いついた6回、そこまでに安打が出ていた神里を下げ、代打に送った蝦名が三振に倒れた。一方の阪神は途中から9番に入れたノイジーが決勝打を含む2安打。岡田監督は老かいだ。混戦のセ・リーグで、阪神が首位にいるのはやはり采配と救援陣の力。リリーフが安定している間に、青柳は本来の投球を思い起こしてほしい。(スポーツ報知評論家)
報知新聞社