歴史的低迷から巻き返しへ 121敗のWソックス―米大リーグ
【ニューヨーク時事】米大リーグで今季121敗(41勝)を喫したホワイトソックス。 1900年以降でのシーズンワースト記録を更新する歴史的な低迷だった。新監督には、レンジャーズの首脳陣の一人として2023年のワールドシリーズ制覇にも携わったベナブル氏を迎え、巻き返しに向けて戦力を整えようとしている。 昨季も61勝101敗と大きく負け越した。今季に向けた陣容も充実していなかった上、先発の柱だったシーズを開幕前にトレードでパドレスへ放出した。シーズンが始まると早々に昨季38本塁打のロバートがけがで離脱。結局、100試合の出場で14本塁打にとどまった。 チーム打率2割2分1厘や133本塁打はメジャー全30球団の最下位。投手陣も安定感を欠いたチームは、ア・リーグワーストに並ぶ21連敗も記録した。 ゲッツ・ゼネラルマネジャー(GM)は現状の戦力について「埋めるべき穴がたくさんある」と率直に認める。このオフはフリーエージェント(FA)となった選手の獲得も検討し、日本選手への関心を問われると「世界中に興味深い選手がいる。私たちはオープンマインドだ」と話す。 ア・リーグ創設期から参加し、120年以上の歴史を持つ古豪。人気面で同じシカゴを本拠地とするカブスに大きく水をあけられる中、立て直しへの本気度が試されている。