CLO、エクイティー部分のリターン拡大-記録的ペースのリセットで
8月16日付のバンク・オブ・アメリカ(BofA)のリポートによると、エクイティートランシェの今年の平均リターンは約13%。
CLOマネジャーにとって、リセットは満期を延長しより長い期間にわたって手数料を生み出すため、目先の金利節約は比較的小幅であっても恩恵となり得る。また、原資産ポートフォリオを売買できる期間も長くなる。
パインブリッジ・インベストメンツのポートフォリオマネジャー、ダン・シェリー氏は、「スプレッドの節約は比較的小さいかもしれないが、選択肢が増えるため意味があるかもしれない」と述べた。
ブルームバーグ・ニュースがまとめたデータによると、24年のCLO発行額のうち、リセットは40%近くを占め、近年よりはるかに多い。欧州でもリセットとリファイナンスが今年の発行高の伸びを後押ししている。
シティのCLO調査およびプライベートクレジット戦略グローバル責任者、マギー・ワン氏によると、米国ではスプレッドが現在の水準を維持すれば年末までに約4000億ドルのCLOがリセットの候補になるという。
原題:CLO Equity Holders Reset Deals at Record Pace: Credit Weekly(抜粋)
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Immanual John Milton