外来種問題、親子で学ぶ 奄美市で移動博物館 三原則は入れない・捨てない・拡げない
鹿児島県環境林務部自然保護課主催の企画展「外来種移動博物館~youはどうして鹿児島へ?」が17日、奄美市名瀬のAiAiひろばであった。その土地の生態系を壊したり、人間の暮らしに害を及ぼしたりする外来種の問題をパネルや剥製などで紹介。親子連れが多く来場し、身近な動植物の適切な取り扱い方や接し方を学んだ。 外来種は本来は生息していない地域に別の場所から持ち込まれたり、人の移動とともに侵入してしまった生き物のこと。海外由来のものだけではなく、国内でも人為的な移動によって持ち込まれた動植物は外来種とされる。 会場にはさまざまな外来種の剥製や標本、写真とともに、国内各地で発生している外来種問題について解説するパネルが並んだ。奄美大島に持ち込まれたマングースや、与論島や徳之島への侵入が確認されているシロアゴガエルのほか、屋久島や指宿市などで定着し問題となっているオキナワキノボリトカゲについての説明もあった。 「入れない・捨てない・拡げない」という外来種被害予防の三原則などを伝えるクイズラリーやミニゲーム、塗り絵や工作のコーナーもあり、来場した子どもたちが楽しみながら環境保全について学ぶ姿が見られた。 親子で訪れた同市名瀬の柿元康志さん(46)は「まだ幼い息子には難しい話も多いが、生き物が大好きな子なのでこれから少しずつ知っていってほしい」と話していた。
奄美の南海日日新聞社