平畠啓史チョイス“至極の11人”|今見なきゃ損! ザヘディがとにかく凄い! 宮代大聖は“上手い”から“怖い”に変貌【J1月間ベストイレブン4月】
攻守両面で欠かせない森島
中盤の3人は、広島の満田誠、名古屋の森島司、そして神戸の宮代大聖。キック精度の高い満田。川崎戦での加藤陸次樹への絶妙なスピード、高さのアシストを含め、4月は3アシスト。ボランチの位置からチャンスを演出している。 名古屋で今シーズン、攻守両面で欠かせない存在になっているのが森島。守備でも貢献しながら、ボールを受けるとチームのために時間を作ったり、カウンターの起点になったりと、攻撃を司る存在になっている。 スムーズにボールを受けて、まったくノッキングすることなく神戸の攻撃を加速させているのが宮代。技術だけでなく、表情から気迫が漲っているのがたまらない。大迫勇也や武藤嘉紀など個性の強い攻撃陣の中でも埋没することなく、“上手い”から“怖い”アタッカーに変貌を遂げている。 フォワードは開幕から好調継続、磐田のジャーメイン良。誰と組んでもゴールを生み出し、4月も5ゴール。通算も10ゴールで、まだまだ数字は伸びそうだ。 C大阪のレオ・セアラは4月、5試合連発で6ゴール。横浜戦の1点目のコントロールからシュートまでの速さ。2点目の全身のパワーをボールに伝えるヘディングシュート。ストライカーの引き出しを多く持っているレオ・セアラもまだまだゴールを増やしそうだ。 そして、4月は4ゴールで、ジャーメインやレオ・セアラに数字では及ばないが、インパクトが絶大すぎるし、4月のJ1を語るうえで避けて通ることはできないほどの活躍を見せた福岡のイラン人フォワード、シャハブ・ザヘディを、もう一人のフォワード、そして今月のMVPに。 前線での圧倒的な存在感。ヘディングシュートの迫力。ボックス内での落ち着き。シュートのタイミング。などと言っている間に、5月もいきなりとんでもないゴールを決めてしまった! 契約期間は6月30日までと聞いた。まさに、今見なきゃ損なフォワード、シャハブ・ザヘディ。とにかく凄い! 取材・文●平畠啓史