維持費を安くするために軽自動車の購入を検討中です。「軽自動車は事故を起こしたとき危険」といわれたのですが、本当に危険なのでしょうか?
軽自動車が事故を起こしたときに危険といわれる理由
軽自動車が事故を起こしたときに危険といわれる理由には、おもに以下の2つがあげられます。 ●構造上の問題がある ●軽自動車の事故の死傷者率が高い 上記の内容について、詳しく見ていきましょう。 ■構造上の問題がある 軽自動車には、普通自動車と比べて構造上の問題があると考えられています。具体的には全長の短さと重量の軽さ、ボディの薄さなどが関係するようです。 全長が短い場合、衝突事故を起こした際のリスクが高いとされています。とくに後部座席に座っている人は、後ろからの衝突の場合に強い衝撃を受けやすいと考えられるでしょう。 また、軽自動車は重量が軽いため、衝突時に吹き飛ばされてしまう可能性もあります。吹き飛ばされてしまった場合、道路状況によっては周囲を巻き込み、更なる被害につながるかもしれません。 ボディも薄く作られている傾向にあることから、少しの衝撃で大きな損傷につながることもあるでしょう。結果として緩衝材の役割を果たせず、けがや死亡事故につながってしまうケースもあるようです。 ■軽自動車の事故の死傷者率が高い 警視庁の統計 令和2年(2020年)を基に普通自動車と軽自動車の事故率について見てみると、表1の結果になることが分かりました。 表1
※警視庁「警視庁の統計 令和2年(2020年)」を基に筆者作成 表1を見てみると分かるように、事故件数だけで見れば準中型・普通自動車の方が多い結果となります。しかし、割合に変換してみると、準中型・普通自動車に比べて軽自動車の方が高い数値になると分かりました。 このことから、交通事故を起こした際の危険性は、軽自動車の方が若干高いと考えられるでしょう。
軽自動車は構造上の問題から事故時のリスクが高いと考えられている
普通自動車と軽自動車の危険性を比較すると、軽自動車の方が高リスクになると分かりました。これは構造上の問題が関係しているようで、実際に死亡事故やけがの割合は、軽自動車の方が高くなっています。 ただし、車の維持費については、軽自動車の方がおさえられます。今回比較した結果でも、税金だけで約3万円の節約につながる可能性があるでしょう。 今回紹介した事故リスクと維持費を考慮したうえで、軽自動車の購入する際の参考にしてみてください。 出典 警視庁 警視庁の統計 令和2年(2020年)第12表 交通事故の当事者別発生状況(第1・2当事者相関表(20ページ) 東京都主税局 自動車税種別割 7 税率(年額) 国土交通省 令和5年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方(フローチャート) その5(5ページ) 札幌市 軽自動車税 軽自動車検査協会 Q. 7-004 車検の際に支払う重量税の金額を教えてください。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部