パニック障害を乗り越えて、55歳がコンテストで魅せた優美な砂時計ボディ「楽しみながら笑顔でステージに立てました!」
「パニック障害でも、楽しみながら、笑顔でステージに立つことができました」 【写真】荒木久美さんの砂時計ラインのバックポーズ&ランナー時代
8年以上前からパニック障害と戦っていたという荒木久美(あらき・ひさみ/55)さん。 「緊張感や不安感がくると、ドキドキしたり、手が震えたりします」 ひどいときは過呼吸になり、意識が飛んだこともあったという。 「パニック障害を絶対に克服したくて、ステージに立つ前には薬を飲んで、心を落ち着かせてがんばりました。ステージに立っているうちに、『こんなにも楽しいことがあるんだ』と思って、嬉しかったです。結果はどうあれ、みんなに見ていただけて、仲間が応援してくれることが快感でした」 「大会に出場していくことで、パニック障害のひどいときの過呼吸などはでなくなり、少しずつ克服できています。大会を笑顔で楽しんで立つと決めて、ステージの奥のほうを見たりしていました」 荒木さんは2020年から本格的に筋トレを始めた。1カ月に350km以上走るランナーで、脚の故障などもあったため、当初は脚の強化が目的だったそうだ。 「ジムでのトレーニングは、重量よりも回数、きれいなフォームを意識しています。食事は、あまり食べることが得意ではないのですが、バランス良く食べるように気をつけていました」 マッスルゲートへは2021年神奈川大会が初出場。このときはウーマンズレギンス2位、その後も同部門に出場してきた。 ドレスカテゴリーであるドリームモデルには今回が初挑戦。
「友人から、キラキラした大好きなピンクのドレスを譲ってもらったので、ドリームモデルに出場してお披露目したいと思いました。トータルパッケージが審査基準のひとつになるので、メイクを習いに行き、ポージングもたくさん練習しました」 荒木さんは、マッスルゲート神奈川大会(2024/8/24開催)ドリームモデル50歳以上の部で2位、身長別でも3位という好成績を収めた。 荒木さんは、自身の経験をもとに伝えたいことがあるという。 「パニック障害や、身体の悩みがある人がいれば、少しだけ私が心を押して差し上げます」
取材:あまのともこ 撮影:中島康介 写真提供:荒木久美