辺野古反対・容認同数に 沖縄県議選、割れる民意
任期満了に伴う沖縄県議選(定数48)は16日投開票され、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する勢力と容認する勢力が24議席ずつで同数となった。政府が移設工事を進める中、反対と容認の民意が二分された形だ。知事支持派も少数となり、玉城デニー知事の移設阻止戦略に影響が出る可能性もある。投票率は45.26%で過去最低だった。 玉城氏は17日未明、県議選で知事支持派が少数となった選挙結果に関し「真摯に受け止める。非常に厳しい県政運営を余儀なくされる」と那覇市内で記者団に語った。 県議選は全13選挙区に計75人が立候補し、無投票の石垣市(定数2)を除く12選挙区で73人が46議席を争った。内訳は知事支持派が立憲民主、共産、社民各党など計33人。不支持派が自民、公明両党など計32人。中立が無所属など計8人。辺野古反対は無投票当選も含め計40人。 改選前勢力は、知事支持派と不支持派が24議席ずつで同数。不支持派の議長は採決に加わらないため、支持派が議会運営で主導権を握ってきた。辺野古反対勢力は公明党を含むため過半数を占めていた。