ファーウェイがAndroidと決別。これからは孤高の独自OSでひた走る
HarmonyOS Nextのために設計
HUAWEIが猛プッシュするのが、今回発表されたデバイスが、HarmonyOS Nextに向けて設計された初のデバイスであることです。とき同じくしてApple(アップル)のiPhone16シリーズのキャッチコピーは、Apple Intelligenceのために設計。一方はAI、もう一方はOSのためにデバイスを再設計。何か因縁めいたものを感じます。 それぞれ価格は Mate70 / 12GB RAM/256GBストレージ 5,499元(約11万4997円)~ X6 / 12GB RAM/256GBストレージ 1万2999元(約27万1840円)~ HUAWEIはこのスマートフォンがグローバル市場に出るかどうかについてコメントしていないので、Mate X5やMate XT Ultimateに続き、中国限定モデルとなる可能性は大いにありそうです。
独自OSの開発という挑戦
AndoridやWindowsなど、システムは既存のものを利用するのが当たり前ですし、その方がユーザー、開発者にとっても使い始めのハードル、開発のハードルを下げることができるので、コスト的にも都合が良いものです。そんななかで、制裁という外からの圧力によってではありますが、一部メガテックのプラットフォームに乗っかるのが普通になった現代の環境で、まったく独自のモバイルエコシステムが生まれようとしているのはすごい挑戦であることは間違いありません。 背景も含めて、日本にHarmonyOS Next、並びにOSを搭載したデバイスがやってくるかは未知数ですが、その進化の行方は見守っていきたいと思います。中国国内でガラパゴス化したOSが、良い製品に仕上がっていくかはまた別の話ではありますが…。もしかすると AndroidがHarmonyOS Nextの良い機能を真似て実装した…なんて未来もあるのかもしれません。 Source: HUAWEI, GSMArena, 9to5Google, Reuters
宮城圭介