〈チューダー〉とコークの話。
かのエルヴィス・プレスリーが名曲「ハウンド・ドッグ」のレコーディング中に飲み、アンディ・ウォーホルがファインアートに昇華したコカ・コーラ、通称コーク。誰もが知る炭酸帝国の影響力は半端ではなく、F1のレーシングカーは、そのくびれたボディラインから「コークボトル」と称されたりもするけれど、実は時計界も無関係じゃない。 〈TUDOR〉BLACK BAY 58 GMT
写真の〈チューダー〉の「ブラックベイ 58 GMT」のように、赤×黒のGMTベゼルを持ったダイバーズを、古き良きマニアは“コーク”というペットネームで呼ぶそうだ(ちなみに赤×青はペプシ)。しかも、この新作は、’58年に登場した〈チューダー〉初の200mダイバーズに敬意を表し、回転ベゼルの数字やインデックス、針をヴィンテージライクなゴールドプレートにしているので、コーク味がさらに強まっている。39㎜の小ぶりなサイズ感も相まって、眺めるほどに、つくづくアメカジスタイルにピッタリだと思う。
インフォメーション
〈TUDOR〉BLACK BAY 58 GMT ’50年代のフォルムを継承した「ブラックベイ 58」。ケース径39㎜のサイズ感が日本人の腕に馴染みが良く、このシリーズ初となるGMTモデル。65時間のパワーリザーブ機能と200m防水で海でも心配なく使える。自動巻き、ステンレススティール製。¥643,500(チューダー/日本ロレックス / チューダー☎0120・929・570) photo: Ryohei Ambo, styling: Kazuro Sanbon, grooming: Risa Fukushima, edit: Koji Toyoda(2024年7月 927号初出)
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