自衛隊の災害支援終了 人命救助や入浴施設提供、延べ114万人活動
●8カ月、地震では過去最長 自衛隊は31日、能登半島地震に伴う災害支援活動を終了した。8カ月に及ぶ派遣期間は地震災害では過去最長となり、陸海空の隊員延べ114万人が人命救助や孤立集落からの住民移送などに当たった。 【写真】自衛隊の入浴施設で湯船に漬かる住民 最終日は珠洲市内の3カ所で入浴施設を運営し、大勢の住民が長期にわたった活動に感謝した。若山小の施設では陸自中部方面後方支援隊の足立皓平入浴班長(41)が報道機関の取材に応じ、「被災者が安全安心に生活できるようにとの思いで活動してきた。一日も早い復興を願っており、落ち着いたら、ぜひ、この地にまた来たい」と話した。 珠洲市では隊員約50人が活動しており、1日に入浴施設を撤収し、2日に能登を離れる。統合幕僚監部のまとめでは、8月25日までに約1040人を救助し、約670人を診療、約720人の患者を移送した。食料は426万6千食を運び、延べ49万4千人が入浴支援を利用した。