「彼女はサイコパス」「夫を支配」家族4人殺し・毒殺夫婦…志保容疑者の「異常な女帝人生」
「うちの子がおかしくなっている」
その狂気はやがて児童相談所に保護されていた美輝ちゃんへと向けられる。 「志保は児相からまだ子供たちが戻ってくる前に『児相のせいでうちの子がおかしくなっている』と口にしていました。上の子に対しても『耳の形が違うから違う子だ』とわけのわからないことをこぼしていた。美輝ちゃんが保護されたのは生後1カ月ほどで、戻って来た時は8ヵ月ぐらいに成長していました。 当然、小さい子であればあるほど変化もあります。それを志保は『違う子になっている』と言っていた。それまでは美輝ちゃんに対して可愛い服を着せたり、身ぎれいにしていましたが、保護後は何日も同じ服装で、髪がボサボサに。彼女からすれば戻って来た時点で違う子という感覚だったと思います」 夫である健一容疑者も志保容疑者の言動には常に振り回される日々だったという。 「健一は仕事の商談中でも『別の用事がある』と言って、頻繁に退席していました。それも志保に突然呼び出されるからです。美輝ちゃんを出産した時も健一が生まれて1カ月ほどしか経っていない次女を事務所に置いて仕事をしていた。大変だなと思って、健一に『奥さんは?』と聞くと『体調が悪い。志保は精神的に弱くて今は子供が見れない』と説明していました。にも関わらず志保はしきりに健一を呼び出す。保育園の送り迎えなど子供の面倒も基本的には健一が行っていました」 取り調べに対して黙秘を続けているという細谷夫妻。エチレングリコールを使い、両親、姉、そして我が子まで殺めた理由は一体なんだったのか。事件の全容解明が待たれる。 【はじめから読む】「みっともない女と一緒にするな!」「台所洗剤を飲み干し…」家族4人殺し・毒殺夫婦の「異様な家族風景」
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