アップル、MR対応「ビジョンプロ」生産を大幅縮小=報道
[23日 ロイター] - 米アップルが仮想空間と現実空間を組み合わせた「複合現実(MR)」対応ゴーグル型端末「ビジョンプロ」の生産を初夏から大幅に縮小しており、年内に現行モデルの生産を打ち切る可能性がある。IT(情報技術)サイトのジ・インフォメーションが23日に関連部品メーカーの従業員の話として報じた。 ビジョンプロは2月の発売直後の熱狂が冷め、高価格と、米メタ・プラットフォームの「クエスト」といったより安価な製品との競争が理由で販売台数は減少傾向にある。米国での価格はビジョンプロが約3500ドルで、クエストが約500ドル。 報道によると、ビジョンプロのサプライヤーの従業員3人がこれまでに50万─60万台分の部品を生産したと述べ、その1人は、工場は5月に生産を停止したと明らかにした。 またアップルはここ数週間で、ビジョンプロの組み立てメーカーである中国の立訊精密工業(ラックスシェア)に対し、11月中に生産を終了する必要があるかもしれないと伝えたという。 インフォメーションは6月、アップルは2025年末までに機能を絞った廉価版の発売に向け取り組んでおり、次期の高性能モデルの開発作業を中断したと伝えていた。