「『自分が持ったら、みんな来ないで』って言っている」。富山内定のテクニシャン、流経大柏MF亀田歩夢が“ゾーン”から華麗に2発
[1.4 選手権準々決勝 流通経済大柏高 8-0 上田西高 フクアリ] 富山内定のテクニシャンが、9,606人の観衆をどよめかせた。2-0で迎えた前半28分、流通経済大柏高MF亀田歩夢(3年=P.S.T.C.LONDRINAジュニアユース出身)は左サイドでボールを持つと、中へのドリブルから右足を一閃。鮮やかな弧を描いたボールはそのままファーサイドのネットに吸い込まれた。 【写真】なでしこDF北川ひかるが母と韓国旅行「とてつもなく美人」「モデル?」「アップ、めちゃカワ」 亀田は、その直前にも同じような形から放った右足シュートをファーポストに当てている。「(ポストに当てたシュートは)ちょっとカットイン、深く入りすぎてポストだったっていうところで。でもいい形で、いいコースにも行っていたんで、自信持ってもう1本ぐらい打とうかなと思って」放ったゴールがファインゴールとなった。 その亀田は「ほんと1点目のお陰かなと思う」というゴールを再び決める。前半40+3分、15分前のゴールの再現かと思われるような一撃をファーサイドのネットに沈めてこの日2得点目。以前はこの形のシュートが入るイメージはなかったのだという。だが、チームメートのMF葛西亮太(3年)から「教えてもらって、あんだけコントロールカーブは練習したんで、やっぱ葛西がいたから」というコントロールシュートを8強決戦で見事に発揮してみせた。 フットサル仕込みの個人技に注目のMFが得点への意識が高めたのは、今年に入ってから。「(新任の山根巌コーチから)『まだカメのゴール見てないぞ』とか言われて、やっぱ自分悔しかったんで、そこでシュートをもっと上手くしようと練習しました。ドリブルで抜けたとしても、シュートがないと意味がない。シュートの練習をどんどんしていこうかなと思って、そこから自分の形っていうのはできてきました」と語る。 現在は、磨き上げてきた自分のドリブル、シュートの形に絶対の自信を持っている。「『自分が持ったら、みんな(サポートに)来ないで』っていうのは言っている。カットインするか、縦に行くか、1対1になったらもう絶対シュートもできるんで。そこはチームで共有できて、ほんとに感謝しています」。個の力でゴールを決め切り、大勝をもたらした。 準決勝の対戦相手は神奈川県代表の東海大相模高だ。神奈川県出身で中学時代まで神奈川県でプレーしてきた亀田にとって、特別な相手との戦いとなる。「(中学時代は)多分、相模の子の方が上(のカテゴリー)でやってた。(自分のことを)あんま知られてるか分かんないですけど、自分はあんま知らないです。神奈川の時に上でやっていた子を越せるっていうのは、この選手権で見せれると思うので、チャンスなので、相模戦でまた結果を残して自分が上だというのを見せたい」。東海大相模にはJクラブアカデミー出身の選手が複数。亀田は千葉の名門校でより成長した姿を示し、チームを決勝へ導く。