中国の利下げで米国債イールドカーブがスティープ化──ビットコインと株価が下落
イールドカーブのスティープ化が脅威
ソロット氏は、今月これ以前にCoinDeskが報じたように、暗号資産を含むリスク資産に対する脅威として進行中の「米国債のイールドカーブのスティープ化」を指摘した。 イールドカーブは、長期債と短期債の利回りの差が拡大するとスティープ化する。今月、10年国債と2年国債の利回りの差は、主に10年債利回りが下がりにくいことが原因で、20ベーシスポイント上昇して-0.12ベーシスポイントとなった。 いわゆる逆イールドが起きたときは、歴史的にリスク回避が行われている。 ソロット氏は、「私にとって最大の懸念は、スティープ化を続けている米国債のイールドカーブの形状だ。2年物と10年物のカーブは、-12bpsの逆イールドになっているだけでなく、先月は-50bpsだった。最近の動きを主導したのは、長期(10年物)利回りの上昇と短期利回りの低下だ」と指摘した。 これは、市場が米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを期待しているものの、根強いインフレと拡張的財政政策をリスクの増大と見ていることの表れだとソロット氏は述べた。 |翻訳・編集:林理南|画像:Moerschy/Pixabay|原文:Bitcoin, Stocks Bleed as China Rate Cuts Signals Panic, Treasury Yield Curve Steepens
CoinDesk Japan 編集部