【インタビュー】岡田優介が下した大きな決断…悩まない男が揺れた2カ月間を経て “キャリアの延長戦”へ
◾️40歳で迎える新シーズン「楽しみたい」
ーー7月15日にはTOKYO DIMEの一員として3x3 Spreads Game Hachiojiに出場しました。現在のコンディションはいかがでしょうか? 岡田 まだまだですね。あの時は自分のメンタルとモチベーションがもうやばいと思って、「このままではまずいな」と。やる、やらないがあったとしても、7月に入ってこの体のコンディションでは無理だと思い、試合の2週間くらい前にエントリーしてプレーすることを決めました。さすがに恥ずかしいプレーを見せられないと枷になって、強制的に練習する理由を作りたかったんです。ファンの方には「この試合でダメだったら(引退を)考えようと思っているんですよね」と冗談混じりに話していました。体が動かないなりに仕上げて、どのくらい動けるのかを予想しながら試合に臨み、それが感覚と全く違うのなら、諦めるきっかけにもなるのかなと。いろいろと試したくて、試合に出ただけではなく、実験というか、まだプレーできるのかを試す意味の試合でした。 ーー40歳で新シーズンを迎えます。“キャリアの延長戦”とも評したシーズンをどのようにしていきたいですか? 岡田 これだけの決断を下したわけですから、いいシーズンにしたいし、楽しみたいです。僕は延長戦が得意で、これまでのキャリアで第4クォーター、延長戦に強い自負はありました。バスケットボールの一番面白いところ、醍醐味は勝敗を分ける第4クォーター残り5分を切ってから。キャリアの延長戦も一番面白いところだという気持ちで、バスケットボールの楽しさ、やりがいを感じられるシーズンにしたいです。プレータイムをもらえればうれしいですけど、若くていい選手がそろっているので、自分としては何がなんでも多く出場したいというよりは、しっかり自分の役割を見つけて、彼らのサポートやチームが強くなるための手助けでも貢献できたらいいと思っています ーーB3で対戦が楽しみな選手はいますか? 岡田 これまで一緒にやってきた選手、新潟(アルビレックスBB)には(五十嵐)圭さんがいて、前A千葉の小林大祐選手が横浜エクセレンスに加入しました。元A千葉の選手がほかのチームにもいるので、彼らとの対戦も楽しみですね。B3もレベルが上がってきて、面白いリーグになると思います。 ーーB3経験者として、B3優勝、B2昇格を果たすために必要なことを聞かせてください。 岡田 強豪との対戦や接戦の時、どちらが前に出られるのかは大事です。香川は優勝候補の1つだと思いますけど、強いチームは多くいると思っています。上位チームとの対戦では、どのようにアドバンテージを取っていくかがカギになるはずです。 ーー最後にファンへのメッセージをお願いします。 岡田 ファンの皆さんに支えられ、ここまでのキャリアを歩んでくることができました。そしてファンの皆さんのおかげでこの新しい一歩を踏み出せたと思っています。今シーズン以降はいつそれがキャリアのラストショットになってもおかしくないと考えながらプレーしますので、ぜひできる限り多くの試合を見てほしいです。心に刻まれるシュートを決めたいと思います。そして、欲を言えば、背番号10のユニフォームを身にまとって応援してくれたら、僕のやる気が倍増しますし、いい調子でシュートも入ると思っています!
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