「呼吸できるの?」「時代錯誤」スーパーモデルが身につけたセクシーな「コルセット」姿、賛否両論の理由とは?
9月26日、パリで開催されたスキャパレリのショーで、28歳のモデル、ケンダル・ジェンナーがコルセット姿でランウェイを歩いた。このルックで彼女は大きな批判を浴びた。 【動画】批判殺到、コルセットを着用したケンダル・ジェンナーを見る 「スタイリッシュでいることは、どれほどの代償を伴うのか?」9月26日、ケンダル・ジェンナーはパリ・ファッションウィークで行われたスキャパレリの2025年春夏コレクションに参加した。この日のために、スーパーモデルはタイトな白いコルセットとローライズのスキニージーンズでランウェイを歩き、最前列では妹のカイリー・ジェンナーが見守っていた。一見シンプルな装いだが、「ヴォーグ」がショーの舞台裏を公開したInstagramの動画を追加した後、ネットユーザーから大きな反応があった。
「彼女、息はできるの?」
ウエストを圧迫するコルセットトップを着たモデルが登場するこの動画を見て、多くのファンから不満の声が上がった。ファンたちはケンダルの容姿を不快に感じたようだ。「彼女はとても居心地が悪そう、彼女の顔を見てみて」、「茹でていないスパゲッティのように固い感じ」、「このような身体基準が美化される限り、何世代もの女性が苦しみ続けるだろう」と、コメント欄には書かれている。 このようなSNS上の一般的な批判には慣れっこになりがちだが、これは不当のようだ。というのも、このファッションはケンダル・ジェンナーが選んだのではなく、むしろスキャパレリ側の選択である。ただし、コルセットは特にカーダシアン家のメンバーが着用する際には、賛否が分かることが多い。昨年5月、キム・カーダシアンはメゾン マルジェラによるメタリックレースのコルセットドレスを着て、METガラでセンセーションを巻き起こした。 彼女は5年前の同じイベントで、ティエリー・ミュグレーによる濡れた質感の印象的なコルセットで強い印象を残していた。彼女が着用していたそのファッションアイテムは、非常に細いウエストを作り出し、動きづらくさせ、そのことがソーシャルメディアで物議を醸した。「彼女のサイズを見た? 彼女は座ることさえできなかった」、「キム・カーダシアンは肋骨を抜いたの?」と、2019年5月8日、X(旧Twitter)上でネットユーザーたちは意見した。 コルセットに無関心な人はいない。2024年のヴェネツィア映画祭でニコール・キッドマンや、最近のセザール賞でダイアン・クルーガーなどのセレブリティが着用し、このタイトなファッションアイテムは現代風にアレンジされて戻ってきたようだ。長い間女性の体の抑圧の象徴と見なされていたコルセットだが、今やセレブリティたちの間で再び取り入れられている。かつてのような制約がなくなったことで、コルセットは「解放的な」アクセサリーとなり、力強い女性性の象徴となっている。
text: Marion Cornelie (madame.lefigaro.fr)