時代が違えば優勝も…?『ドラゴンボール』天下一武道会に埋もれた「意外な実力者」たち
鳥山明さんによる『ドラゴンボール』(集英社)は、日本を代表する有名な漫画のひとつで、全世界累計発行部数は2億6000万部を超える。 ■【画像】「けっこう強そうだったのに…」『ドラゴンボール』悟空の噛ませ犬になってしまった悲しきキャラ■ 本作の魅力は何と言っても激しいバトルと必殺技の応酬だ。そして、現れる敵は悟空たちの強さを常に上回る。そのため、初期に登場したキャラの強さは、すっかり忘れてしまう。 しかしその中には、悟空たちの存在がなかったらかなり強いのでは? と思う者もいる。ミスター・サタンは、悟空たちが未参加の第24回天下一武道会で優勝しているが、そんなサタンを簡単に上回ると思われる初期キャラもたくさんいるのだ。 そこで今回は、天下一武道会で悟空たちが不在なら優勝していたかもしれない「猛者キャラ」を振り返っていきたい。
■多彩な技が手強そうだったギラン
まずは、人外キャラのギランからだ。人間と同じように言葉を話す彼だが、見た目は怪獣そのもので、審判にも「怪獣ギランさん」と呼ばれている。 ギランは悟空が初めて参加した天下一武道会本戦の対戦相手で、どれほどの強さを持っているのかまるで見当がつかなかった。しかし不意打ちとはいえ、悟空に攻撃を当て、「ちょっといたかった」とまで言わせている。 その後ギランは、相手の動きを封じてしまう「グルグルガム」や大きな翼を駆使した飛行能力を披露。当時のバトルでは相手が空を飛ぶことはまず考えられなかったため、「空を飛べる=場外負けが存在しない」というのはかなりのアドバンテージだった。 さらに、グルグルガムはかなりの強度を持っており、悟空もなかなか抜け出せていなかった。その後、グルグルガムを破壊され、あっさりと敗北を認めてしまったギランだったが、実力者だったのは間違いない。もう少し戦ってほしいとも思ったものだ。
■動きがキレキレのパンプット
パンプットは、天下一武道会とは別の世界武道選手権でも優勝を果たしている格闘家だ。巷で「超天才格闘家」といわれているように、知名度もかなり高い。 パンプットは、特異な能力や必殺技を持っているわけではないが、対戦前に披露した演舞を見るだけでも動きにかなりキレがある。それだけでなく、会場の分厚い石の壁を肘打ちで破壊するパワーも持っていた。 悟空を相手にあっさりと敗北してしまったものの、対戦相手が違っていれば、もっと上位を狙えたかもしれない。 若さも魅力で、修行次第では化ける可能性も感じられたが、残念ながらその後の登場はなかった。悟空たちは別格として、人間の中では最上位に位置する存在だったのは間違いない。修行した姿も見てみたかった。