ドラフトでの不平等!? 逆指名でプロ入りした名選手(4)銀メダルの中心が“決断”
2024年プロ野球ドラフト会議が、10月24日に開催。数々のドラマを生んできたドラフト会議だが、以前は希望する球団を宣言できる逆指名制度が存在した。1993年に導入され、自由獲得枠、希望入団枠制度と名称を変え、2006年まで存続した。そこで今回は、逆指名制度で入団した名選手を紹介したい。
井口資仁(忠仁)
・投打:右投右打 ・身長/体重:178cm/91kg ・生年月日:1974年12月4日 ・経歴:国学院久我山高 - 青山学院大 ・ドラフト:1996年ドラフト1位 日米で華々しい実績を誇る井口資仁(忠仁)も、逆指名制度でプロ入りした選手の1人だ。 青山学院大では1年時から遊撃手として活躍すると、2年秋には三冠王を獲得。4年時にはアトランタ五輪の日本代表に選出されるなど、数々の実績を残した。 ドラフト会議では福岡ダイエーホークス(現ソフトバンク)を逆指名し、1996年ドラフト1位でプロ入りした。 ルーキーイヤーから多くの出場機会を得て、プロ2年目の1998年には遊撃のレギュラーを奪取。2001年に二塁手へコンバートすると、同年は自己最多の30本塁打、44盗塁をマークするなど、大きく飛躍を遂げた。 2003年には打率.340、27本塁打、107打点、42盗塁と圧巻の成績を収め、盗塁王に加え、ベストナインとゴールデングラブ賞のW受賞を果たした。 2005年から活躍の場をメジャーリーグに移すと、同年はワールドシリーズ制覇に貢献。翌2006年には打率.281、18本塁打、67打点の好成績を残した。 その後、2009年からは千葉ロッテマリーンズでプレー。同球団でも主軸打者として躍動し、2017年限りで現役生活の幕を下ろした。
ベースボールチャンネル編集部