〈新NISA〉1株1万円の銘柄が下落相場で8,000円に…今が買い時だ!→大損で悲鳴!? 初心者がついやりがちなNG行動「スポット投資」の落とし穴【メガバンク出身YouTuberの助言】
資産運用だけでなく、あらゆる商売には「安く仕入れて高く売る」という“鉄則”があります。しかし、登録者数70万人超の資産運用YouTuber小林亮平氏によると、株式相場の暴落時を狙う手法は「本当に難しい」と警告します。とはいえ、大きな利益を得るためにリスクはつきもの。そこで、同氏の著書『イラストと図解で丸わかり! 世界一やさしい新NISAの始め方』(KADOKAWA)より、暴落局面で投資する際のポイントをみていきましょう。
暴落時にまとめて投資するのはアリ?
新NISAは成長投資枠でスポット投資が可能なので、「株式相場が暴落した時を狙って、まとめて投資するのはどうでしょうか?」という質問をよくいただきます。 たしかにまとまった資金を投資する場合、相場が下がった時に買って、上がった時に売りたいと、誰もが考えるでしょう。 実際、私も2020年のコロナショックの時は暴落時にスポット投資を行って、それが今ではそれなりの含み益になっています。 ただ。これは経験したから分かることですが、いざ暴落局面に出くわすと、どこまで下がるかがまったく読めません。 私もコロナショックの時は毎日、相場を見ていましたが、「今が買い時だ!」と思って投資しようとしても、そこからさらに下がる恐れがあります。 たとえば1株1万円の株式が下落相場によって1株8,000円に下がった際に購入できたとしても、その後もズルズルと下落することもあります。 1株7,000円まで下がってしまったら含み損を抱えてしまい、「もう少し待ってから投資すればよかった……」と後悔してしまうかもしれません。 しかも、コロナショックの時はわずか数ヵ月足らずで暴落前の水準まで戻ったので、逆に「もっと下がるかもしれないから待っておこう」と考えて、結果的に買いそびれた人も多かったはずです。 結局、相場の底というのは、「あとから見ればあの時が底だった」と分かるものなので、暴落時を狙っての投資は本当に難しいものと思っておきましょう。 もし、それでも暴落局面に投資したいのであれば、感情に左右されないようにマイルールを決めるといいでしょう。 これは私もコロナショックの時に実践しましたが、たとえばスポット投資の資金を4分割しておきます。その上で、直近のピークから10%下がるたびに1/4ずつ投資すれば、-40%の下落までは買えるという手法です。 コロナショックでは、米国株価指数のS&P500は最大で-35%程度の下落でしたから、私も資金が底をつかずに上手く購入することができました。 ただし、これはあくまで一例なので、〇%下がったらいくら投資するという部分は、ぜひ自分でアレンジしてみてください。