【阿部一二三選手と詩選手】兄妹でパリ五輪の2人を支えている「ゲン担ぎ」とは?|STORY
愛さん 詩のゲン担ぎは「うどん」やった。 詩さん そうそう(笑)。「素うどん」ね。好きやったからかなぁ、中学生の頃から試合当日の朝はポットに入れて持っていってた。今は東京やけど関西からダシを取り寄せてくれて、ホント助かります!
愛さん 試合といえば、いちばん感動したのは、一二三の東京2020オリンピックの代表内定選手決定戦。試合見て泣いたのは初めてかな。 一二三さん いやー、あの時はもう関係者全員が顔色悪かった。 詩さん 私は気づいたら号泣してた(笑)。 愛さん 東京2020オリンピックで2人が優勝した時はTVの前でパパと長男と3人で大騒ぎしたけど、泣かなかった(笑)。 詩さん 東京2020オリンピックで優勝した時は「ああ良かった」という解放感が強かった。 一二三さん 僕も一緒。とにかくホッとしたって感じやった。 詩さん ホントにママがいてくれるだけで安心感があって、存在がありがたいです。ママは自分を過小評価しすぎです。 愛さん そうなん?(笑) 昔から家でもあまりガミガミ言わないようにしてたからかな。パパが勢いよく話すタイプだから、私は黙って見ているようにしました。普通のお母さんですよ(笑)。厳しい人もおらんとね。夫婦としてのバランスよ。でも2人がイライラを私にぶつけてくれたりすることが、実は私は嬉しい。悩みを溜め込まずに、言ってくれて良かったと思います。 詩さん ママにしか言えないこともたくさんあった。ママがいなかったら追い詰められすぎて、私は「やめたい」って言ってたと思う。 一二三さん “言える存在”は大事やと思います。なんか照れくさいっすね。 撮影/吉澤健太 ヘア・メーク/陶山恵実〈ROI〉、榎田茉季〈ROI〉取材/東 理恵 ※情報は2024年4月号掲載時のものです。