松山英樹のマスターズ 12年間の足跡<後編/2018-2023>
◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前情報◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7555 yd(パー72) 【画像】アジア勢初のグリーンジャケット 松山英樹にとって13回目の出場となる「マスターズ」。前編に続き、後編では2018年から23年までの戦歴を振り返る。
2018年/左手痛で戦線離脱からの出場に「よく頑張った」
「73」「71」「72」「69」=「285」 通算3アンダー19位 「期待はゼロ」と話した開幕前。3連覇がかかっていた18年2月「WMフェニックスオープン」を左手親指付け根の痛みで棄権し、3月中旬まで戦列から離れていた。 それでも29位発進から「71」とスコアを伸ばし、通算イーブンパーの18位で決勝へ。ラウンド中に左手の痛みを感じながらも「棄権するほどじゃない」と週末まで戦い抜いた。最終日は大会4度目の60台となる「69」と底力を発揮して19位でフィニッシュ。「4日間できるとは思わなかった。よく頑張ったなって感じです」と自らを労った。
2019年/初日の出遅れ響く ウッズ復活Vに「不思議はない」
「75」「70」「68」「72」=「285」 通算3アンダー32位 初日は3連続ボギー発進が響いて3オーバー63位タイと出遅れ、目標のメジャー制覇にいきなり黄信号がともった。それでも2日目「70」と巻き返し46位で決勝へ。3日目は後半17番までに8バーディ、2ボギーと伸ばしたが、18番のダブルボギーで「68」にとどまり32位で終えた。 同年はタイガー・ウッズが08年「全米オープン」以来となる11年ぶりのメジャー通算15勝目。松山は「なんの不思議もない。普通にやればそういう力がある人」と述べ、憧れの人の完全復活を自然に受け入れていた。
2020年/コロナ禍による秋開催で週末失速 「必ず勝てるように」
「68」「68」「72」「72」=「280」 通算8アンダー13位 新型コロナウイルス感染拡大という未曽有の事態により大会は史上初の延期となり、11月に無観客で開催。松山は5バーディ、1ボギー「68」、初日としては自身初の60台をマークして10位で発進した。2日目は3ホールを残して日没順延となり、首位に1打差の通算8アンダーで週末へ。決勝ラウンドは「72」を並べるにとどまり、同スコアのまま13位で終えた。 「うまくいったところもあるし、悪かったところもある。結果としてはすごく悔しいけど、良い一週間だったと思う」と振り返り、秋のオーガスタを去った。