【ボートレースコラム】蒲郡では“エンジン勝負駆け”
蒲郡担当としてクイーンズクライマックスに関する話題を書きたいが、実はまだ差し迫った緊張感がないのも事実。指定席の前売り販売の時に、3日前から徹夜組が並んでいたことに驚いたくらいか。 クイーンズクライマックス本戦に出場するエンジンもまだ決まっていない。現在の開催(20日まで)終了後に2連対率上位12基を選ぶと思われる。唯一、50%を超えているのは「18」。しかも、最近3節で2Vだから事実上のエース機で、超抜級の出足を誇る。 ただ、優勝したのが辻栄蔵、田中信一郎と歴代グランプリ覇者で、この2人で計18走して9勝、2着8回と稼いだ。これを額面通りに受け取れるかどうか。 2位の「55」は菅章哉がチルト3度で捲って優勝した実績。伸びを好む選手が乗れば活躍するが、出足や乗り心地を求めると中堅上位で落ち着く印象がある。3位の「24」は現在4節連続で予選敗退中。お盆戦の池田浩二、ルーキーSの中野仁照と地元勢が2Vした貯金で食いつなぐ印象だ。 4位の「64」は、2連対率1位の「18」以上に高い評価をしている。V回数はゼロだが、A1が乗ったのがお盆戦の前田聖文だけ。10人のうち6人がB級でも2連率46.6%という成績を誇る最注目の1基だ。 今節は2連対率上位9基と11位「65」、12位「27」は不出場。10位の「19」と13位以下のエンジンは出場しており、本戦出場を懸けた争いが行われている。 そして、13位の「22」を駆る山口修路、14位の「28」の松尾光広が奮闘中。特に松尾は2日目に3、2号艇で連勝と気を吐いた。また、16位の「62」を操る谷本幸司もエンジンの2連対率を上げている。「62」は「18」、「64」と並ぶ最注目機のひとつ。シリーズ回りなら引き当てた選手が最有力候補に躍り出るし、本戦出場ならダークホースとなる可能性もある。 グランプリウイークではあるが、蒲郡の“エンジン勝負駆け”にも注目していただきたい。(金田 拓朗)