鹿児島県 奄美大島商議所 奄美市で65周年会員大会 地域の繁栄と会員の結束誓う 式典や研修会に200人
奄美大島商工会議所(有村修一会頭、会員1107事業所)の創立65周年を記念した会員大会が8日、奄美市名瀬のアマホームPLAZAであった。10年ぶりの大会に会員や来賓ら約200人が出席。「地域と会員企業の繁栄のために」のスローガンの下、式典や研修会、交流会を通じ、組織の結束を誓い合った。 同所は奄美群島が米軍政下にあった1950年に、旧名瀬市の有志が集まり発足したのがルーツ。58年に通産省(当時)の正式な認可を受け、会員275人の組織として創立した。 式典で有村会頭は「ここ10年で奄美を取り巻く経済環境は大きく変化した。顕在化した課題に対応するため、新しくなった商工会議所ビルを拠点に、地域のさらなる発展へ活性化を継続していく」とあいさつ。来賓の三反園訓衆院議員、松藤啓介大島支庁長(代読)、安田壮平奄美市長が祝辞を述べ、共に歩むことを確認した。 永年勤続会員事業所表彰では、創立以来、50年以上、40年以上、30年以上の306事業所が表彰。会員を代表し創立以来会員の都成織物・都成俊一郎代表が「70、80周年目指して共に精進していこう」と呼び掛けた。 研修会では、沖縄ツーリストの東良和代表取締役会長が「外貨を稼いで企業も地域も元気になろう」と題し基調講演。コロナ禍で培った地域主導型観光などの経営手法を語り、「小さくても我々は(海外、本土などの)外に出て稼がねばならない。沖縄と奄美で組む方法もある。一緒に頑張ってはどうだろう」と訴えた。 この後は有村会頭、安田市長、会員ら6人が「活力に満ちた魅力ある地域を目指して」をテーマにパネルディスカッションで議論。交流会では食事や余興などを楽しみ親睦を深めた。